OPとEDが新規になり、最終クールへ突入。どちらも静止画が多用された印象は残るが、シリーズ終了の近さを予期させるような寂寞さが出ていて、なかなか格好良い仕上がりだったと思う。OPでの風変わりな描線も面白い。
本編も久しぶりに全般に見所のある内容だった。
脚本は水上清資。敵味方が技を駆使しあって緊張感も密度もある原作展開を活かしつつ、クライマックスのアルフォンス復活で最高潮に達するよう制御された物語の流れが巧み。原画も力がこもっていて、念入りなハイライトと描き込まれた傷で鎧の質感が伝わり、一つの決意をして強敵2人に1人で立ち向かうアルフォンスの覚悟をよく表す。
Bパート冒頭の田中宏紀原画も、わかりやすく素晴らしい。手先の細さ小ささ、口をぱっくり開けた表情に特徴が出ている。あえて無造作な視点にカメラを固定することで、襲いくる無数の人形達*1を少女が撃退するという情報密度の濃いアニメートの素晴らしさを、下手に飾らずそのまま伝える。メタモルフォーゼをくりかえして画面の占有量が変化し続けるエンヴィーの姿も、見ていて迫力に圧倒された。
コンテは三條なみみ。同じBONES制作で監督している『HEROMAN』が始まったばかりな難波日登志の別名義。調べてみたら第4話でもコンテを切っていた。同じ制作会社なので隠しているというわけではないだろうし、コンテマンと監督とで使い分けているということかな。
ちなみに、偽名ではないかと疑った第41話のコンテマン「十文字糺」*2について。どうやらアニメ雑誌では石平信司の名前でクレジットされていたらしい*3。以前は実名でクレジットされていたのだから、こちらの偽名使用はやはり不思議。
*1:登場シーン全般に3DCGが活用され、手書き作画と画面で同居しているのに違和感がないことも地味に良い。