法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

10年代は「モニターのワイド液晶化」の時代?

いや、本当にちょっとした感覚であって、同意はいただけないかもしれないが。
れでぃばと7話 - まっつねのアニメとか作画とか

トリッキーだけど視線誘導が巧いから違和感がほとんどない。
フォーカスを巧く使っている。

当該場面、インターネットで動画を見たのだが、どうにもフォーカスの変化が伝わってこなかった。細かいブロックノイズのせいで、フォーカス変化が埋もれてしまったわけだ。


数年前の話だが、『フルメタル・パニック! The Second Raid』を液晶パソコンとブラウン管で見比べた時、圧倒的に前者がリアルに感じた。ブラウン管で見るとペラペラの3DCGが、液晶だとクッキリした主線が適度に主張して、それらしく感じた。逆に、挙動でも質感でも上だったGONZO制作の『フルメタル・パニック!』は、質感については液晶パソコンで見ると逆転して感じた。
たとえば京都アニメーションの精緻な動画作業は画面キャプチャと相性がいいことで知られているが、そういうモニター特性に合わせた撮影や、インターネット配信を前提としたタイムシートなども*1、アニメの変化を生み出すのではないか、つまりはそういう話。
……いや、書いている内に、これこそインターネット上で京都アニメーションの映像が好評だった大きな要因だったという気がしてきた。となると、00年代はモニター液晶化の時代でもあった、というエントリタイトルにすべきだったかな。

*1:現在よりずっと前にも、フィルムと異なるゲームのコマ数に合わせてアニメーターが作画したエピソードは存在するが、あくまで例外ではあった。