法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

そういえばBONES制作アニメ全般で、純粋な少年マンガらしい作品が見当たらないな

交響詩篇エウレカセブン』だけではない。もちろん各作品で監督や脚本家は異なるのだが、なぜか真正直な少年主人公がほとんど思い出せない。
少年マンガ原作で好評をはくした前作の『鋼の錬金術師』は、しょせん限界だらけの子供でしかないことを主人公が自覚するという主題だった。少年の心情が物語を駆動するという一般的な少年マンガとは、実は正反対の結論だ。今作の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』も、初代OPのファーストカットが象徴しているように、主人公の少年だけでなく、かつて少年だった父親の心情が物語の要点として存在している*1
『劇場版エスカフローネ』『桜蘭高校ホスト部』は、少年マンガの要素を取り入れつつも、どちらかといえば少女マンガ寄りだろう。
DARKER THAN BLACK』シリーズ等はアニメ作品としては高年齢の主人公が特徴であるし、『天保異聞妖奇士』にいたっては成長しないまま大人になった無職主人公という屈折ぶり。
なぜなんだろうか。

*1:一応、父親の鬱屈などは、原作通りではあるのだが。