法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『怪談レストラン』青い炎の館/白い家の少女/あの世からの着メロ

前回に続いて、米村正二シリーズ構成の脚本。キャラクター描写を最優先してまとめが雑という、悪いパターンに入ってきているような……
「青い炎の館」は文字通りの学芸会で、吸血鬼の物語は劇中劇として扱われる。背景が書き割りだったり、床が一貫して体育館らしいフローリングだったり、衣装は完璧なのに上履きだったり、細かい映像の作りこみは嬉しいが、無理に入れたドッキリオチはくだらなさすぎないか。劇中劇で展開された人間関係が、作中現実の人間関係と響き合う程度で充分だろう。
「白い家の少女」は悪夢的な展開は悪くなかったが、主人公の妄想が中途半端かな。もっと極端な服装にするか、通常の服装で異常な出来事に対峙する方が、個人的には好み。
「あの世からの着メロ」は以前に放映された「あの世からの鈴の音」と要素がかぶっている上、内容のひねりも演出の面白さも後退してしまっている。