法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『坂の上の雲』第2回 青雲

前回は、西田敏行の素が透けて見えてしまうという感想をコメント欄で書いた。演技自体は巧くても、バラエティ番組のイメージがあるから、シリアスな役が薄っぺらく感じる。
逆に今回は、伊東四朗的場浩司も、いつものキャラクターで演じているだけで、これはこれで作り物くさく感じてしまう。キャラクターには合っているので、適役ではあると思うのだが……


物語自体は、3人の若者が学生時代をすごす様子から、やがて別々の道を選ぶにいたる群像劇がよくできていた。続々登場する多くのキャラクターは個性豊かに書き分けられていて、俳優のイメージもかぶることなく見分けがつく。……鯛を拒否されて不機嫌になる姫様は、今のオタク視点で見ると典型的なツンデレだな。
ただし、前回に比べると視点が散漫だったかもしれない。あくまで次回以降への繋ぎ話といったところ。


あと、ああいう夜の色街を堂々と映像化して地上波ゴールデンに流したNHKは偉い。暗さ狭さがいかにもな猥雑さを演出していて良い感じ。