カードバトルの合間に仲間達が戦っていると見るべきか、仲間達が戦っているのに主人公はカードバトルをしているだけと見るべきか。
明かされる敵側の切迫した事情、良作画の集団格闘戦*1、舌戦も激しい魔法戦、囚われた人々を救うという明確な目標、主人公の覚醒に合わせて崩落を始める塔……異世界ファンタジーとして面白く、濃密な内容ではあったのだが、別にカードバトルアニメでやらなくても、とか思ってしまった。
いや、カードバトル自体は比較的に悪くない出来だった。主人公が攻めれば攻めるほど、直接的なダメージを与えれば与えるほど、逆転される可能性が高まっていく緊張感は良かった、本当に。
ただ、今回は観戦者がいないため主人公ダンがカード効果の説明に追われてしまい、本筋の展開に関わる余裕が少ない。ダンは、熱血なようでいて意外とクールだから、勢いで主人公っぽい台詞をはくこともないしなあ。好感が持てるキャラクターではあるのだが。
*1:ここでほとんど止め絵を使わず、ぐりぐり動いているのが嬉しい。ハイライトが強めに入った絵柄もあって、画面が非常に豪華だった。