強力なスピリットを出し、特性をぶつけあって主人公が競り勝つという、やや大味な展開。主人公の強力なスピリットがデッキ破壊を免れたのは、前回と違って偶然にすぎない。せめてデッキ破壊時に開示されるカードの内容から、デッキに残されたスピリットの種類を推測するような描写があれば、大きく印象は違っていただろうに。
サブタイトルにもなっているカタストロフドラゴンを軸に物語が進んでいくことも、それ自体は悪くないのだが、いささか描写が煩雑で、ともすればダンが卑怯にも感じてしまう。……しかしダンが入手する経緯を明確化すれば、相手側も反撃を予測して当然となり、ダンの勝利に御都合主義感が増すというジレンマ。難しいところ。