法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』第3話 巨神召喚 鉄騎皇イグドラシル!

先週までは画面分割を活用して1カットで各ステップを処理、テンポ良く戦闘を進めていた。しかし今週は一転して、ていねいに各ステップを描写する。むしろ戦闘中に画面分割でキャラクターの言動をはさみ、もたついた展開を行う。あたかも富野監督が多用するカットイン演出のようだ。しかし、これは明らかに演出の意図。口三味線で心理作戦をしかけてくる敵にじらされる主人公、その気持ちを視聴者も味わうことになる。
主人公の多用する戦法を敵が調査し、対処する展開も素晴らしい。児童向けアニメらしいワンパターンな進行へ早々に自己批判しつつ、カードゲームらしく心理を読む面白さを見せる。前回までの主人公を真似して心理的な圧力を加える戦法も、ライバルのキャラクターを立てつつ、主人公との差違を浮き上がらせる。


前回に間抜けな敗北をした敵キャラクターと、真面目に戦った前々回の敵キャラクターを会話させ、作中カードバトラーの平均的な姿を示しつつ、敵の目標を謎めかしつつ臭わせているのも芸が細かい。


……あと、あいかわらず年上魔女の描写が何というか……粗末なマントの下は、黒いブラにショートパンツ、蛇のブーツ。一歩間違えれば危ない姿格好で、主人公の寝床へいつの間にか上がり込んでいたり、しかし豪放磊落な言動が妙に活き活きとしている。
敵陣営にあたる不思議少女は、兄への心酔はいいとしても*1異世界のキャラクター「ズングリー」を愛玩物のように見なしたり、知性ある者を見下す態度で底知れぬ不気味さをただよわせる。
現時点のヒロインだけでも主人公を食いかねないインパクトがあって、後から本格的に登場するネットアイドル少女がどのような立ち位置になるのやら。

*1:家族へ心酔して悪へ染まるキャラクターは、児童向けアニメで一般的。ヒロインよりライバル少年で多いパターンだが。