テレコムアニメーション協力回で、安定した仕上がり。コンテは矢野裕一郎。
原作消化に急いでいた1クール目が嘘のように、テンポは早すぎず遅すぎず、マンガを再現しつつもアニメならではの見所を作っていた。二手に別れた主人公陣営が、それぞれ異なる意味で敵の「腹の中」へ入っていく終盤も、物語の再構成として見事。
あと、正確には前回からの改変だが、エンヴィーが現場に来るタイミングを原作より前倒しているのが、地味に巧い。現場に来た途端にエンヴィーが飲み込まれるという作者の都合が薄れると同時に、エンヴィーがランファンの現状を知ることで心理的な攻撃が強力になっている*1。
*1:原作では、ランファンの身体欠損や素顔を知る機会がなかったためか、エンヴィーは仮面をつけた状態のランファンに変身している。