法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

塩うめえ!

鶏のササミを水で炊き、生のワカメと刻んだタマネギを合わせたサラダを良く食べる。
先日、大豆ごはんを食べた時、大粒の塩が余ったので、そのサラダにかけてみた。
すると、想像をはるかに超えて、うまかった。
いつもは淡白にしか感じないササミの香りがふんわりと、ワカメの舌触りも自然*1。何よりも、タマネギのシャキシャキした歯ざわりが、ドレッシングに浸かった場合と違って消えることがない。……なるほど、サラダの根本はソルトだ。
もともと素材の味を楽しむことが好きで、たとえばコロッケやトンカツにはソースをかけなかったりするのだが、それでも山岡士郎の気分がわかるほど美味に感じるのは珍しい。
……ただ、塩は微妙な量の調整が必要だから、注意しないとすぐかけすぎて不味くなるので注意。


山岡士郎といえば、ごはんに冷水をかけるだけの料理は、本当にうまい。
料理と呼ぶべきかもわからない簡素なメニューだが、そのうまさは『美味しんぼ』だけが主張しているわけではない。たまたま見ていたバラエティ番組『中井正広のブラックバラエティ』でもごはんと合う液体というテーマの一つで水が試されていて、高評価を受けていた。
美味しんぼ』の素材賛美は、素材の味が好きな者から見てさえ鼻につくことが多いが*2、実際に食べてみると納得することは多く、逆に困ったりする。実感信仰は疑似科学との親和性が高いが、料理の評価は実感そのものでなので、それだけを理由として批判することは難しい。個人的に『美味しんぼ』の評価に悩む一因だ。

*1:海が近いので、茹でたワカメを冷凍したものを食べることが多い。乾燥ワカメとは比べ物にならない味。

*2:それだけに、素材ままではなく一手間加えることが高評価をもたらす話が印象に残る。たとえば、カブをメインとしたメニュー対決など。