法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

どの時代にも当てはまりそうな出来事

事実か虚構かは判然としないが、学生運動の時代にもよくあっただろうこと。両親ともめる若い左翼の姿は最近に『ドキュメンタリ宣言』でも見た*1
ネトウヨ大憤死の巻
ただし、政治運動をしていた時点では与党を応援していたのに、行動が反体制という皮肉。西村真悟維新政党新風あたりを応援していたなら、ある意味で整合性があったのだが。
もちろん、体制に深く依存するような政治活動へ若者が参加することも珍しくない。その意味では、たとえ引用されている記述が真実でも驚くには値しないだろう。
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20090831052505
政治的な立ち位置を超えて、同情的なコメントが目立つ。
ところで、あまりブックマークコメントでは指摘されていないが、弁護を一つ。
「学生」ということから未成年という推論がされているが、それが正しいと仮定すると、選挙権を持たないことになる。izayuke_tarokaja氏も指摘しているが、選挙に行ったとの記述もない。
そうなると、家族の投票に自分の意思を込めたいという強い動機があるわけだ*2。家族に代行してほしかったのだろう。むしろ他人の投票に介入するよりは、迷惑が少ない行動といえるかもしれない。その後で暴力に走ったり、親の金を使って家出したのが良くなかっただけで。
逆にいえば、未成年でもない限り、他者の投票行動を強制するべきではない。もちろん示唆や批判は自由だが、職場で投票対象を指示するようなことは、たとえ実際の選挙自体は秘密が保たれて自由であっても、民主主義の理念を軽視していると感じる。
支持政党に投票してくれないことより、投票行動に不快感を持つようになることが問題だと私は感じる。民主主義とは、選挙による政権への監視を継続し、最悪の政治状況を回避する次善の方法論だ。家族同士でも、あまり互いの投票対象は明かすべきではない。つまり、両親は投票後に選択を明かすという中途半端さも良くなかったと思う。

*1:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20090817/1250720035

*2:それを両親が感じられず、まともに向き合おうとしなかったのだとしたら、批判まではしないが疑問は持つ。