ドラえもんが道化を演じた原作と、恋敵と戦って敗北を認めたアニメと。
恋したネコの名前が「リア」で、川澄綾子が演じているのもポイントかな。
もともと原作が別の物語へ繋げる変則オチなので、ある程度まで改変されるのは予想通り。
しかし、キャラクターが葛藤し結論を出すアニメの方がドラマとしての深みはあるが、急転直下な展開をした原作の方が男の身勝手*1が率直に表現されていて好み。
恋敵との戦いも少しばかり長すぎる。原作以上にドラえもんの無意識な身勝手さを強調しつつ、心底からの好意で二匹を助ける描写を入れようとして、描写量が多くなったのは理解できるが……ここまでテーマをずらすなら、完全にアニメオリジナルストーリーを作っても良かったのではと思った。
*1:箱入りお嬢様ネコだって、窓越しの世界に自分の思いを馳せているのだ。