法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『エレメントハンター ELEMENTHUNTERS』MISSION.5 キアラ沸騰!あたしが正義よ!

ブーストスーツがないために作戦を遂行できなかったことと、ブーストスーツを入手できた経緯と。


今回だけ単独で見れば定石な展開。周囲を暴走気味にひっぱる主人公と、それを抑制して筋を通す主人公との対立も描けており、まとまりは悪くない。
しかしそもそも主人公を戦いに引き入れた側の動機が明かされていないから、ブーストスーツを与えなかった理由も不明瞭にすぎて、あまり得心はできなかった。入手や開発できていないという説明台詞を序盤に入れるだけでも違ったろうに。
競合者との関係性を重要なアイテムにからめて描きたかったのだろうという意図はわかるが、生存に関わる装備アイテムでやるべきではなかったと思う。たとえば主人公側にプレパラートの技術がなく、元素の回収や使用に制約があったため危機が生まれたという展開なら、今回の物語にも組み込みやすかっただろう。量産されていそうなプレパラートなら、最後に競合者の一部が独断で送ってくることも自然*1


簡単な科学知識を応用したモンスターを提示し、作戦に入ると科学豆知識を活かしたモンスター設定で危機に陥る。モンスター退治物としては定石だが、その初期状態へ主人公を持っていくための序盤でもたついている印象が強い。
序盤のもたつき金子隆一氏が関わった『恐竜惑星』『ジーンダイバー』『ナノセイバー』も同様だったが、変化球な展開ではなかったため許せた記憶がある。

*1:あと、住所を知っていることも後々に不自然さをきたしそうなので、別れ際にプレパラートを渡すという描写にもできる。