法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『鉄腕バーディーDECODE:02』第7話の作画修正について

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実のところ、まだDVDを見ていないのでどのような効果を目指した修正かは、何ともいえない。
ただし、一つだけ。ネットを手短に回遊しつつ感想を見た限りでは言及されていなかったので、書いておきたいことがある。


引用されている情報を信じるならば、今回に修正されたのは作画だけではない。いや、撮影や色指定も変更されているという話ではなくて。
まず、キャラクター修正が載せられた多くのカットは、レイアウトはほぼそのまま使われているようだ。背景美術がほぼ共通しているということから明らかだろう。
しかし、キャプチャ画像の中盤を見てほしい。スケルツォ教官が身体をかしがせながら、廊下を曲がっている場面だ。左右が反転され、明らかに作画修正とは関係ない領域で、コンテ段階から変更されている*1作画崩壊騒動時に様々な意見を読んだが、スケルツォ教官が走ってくる方向に対する批判意見を目にしたことはない。
登場人物が画面に入ってくる方向、身体の向きといった要素は、アニメにおいて重要な意味を持つ。人物や舞台や光源の位置関係を正確に描き出すためだけではなく、演出的な理由であえて誤った描写をすることもある。
とはいえ、実は作画修正を意図したと制作側からの発言があっても、コンテ段階から変化する例は少なからずある。演出段階から変化していることと、作画修正以外の意図が強く存在することとは別の話だ。どちらかといえば、修正に対するネットの受容を興味深く感じている。


ところで、『鉄腕バーディーDECODE:02』の別話において、血痕の位置から扉の開き方まで違っているという指摘があった。脚本上の要請という可能性が考察されつつ、最後はミスという結論に落ち着いたらしい。
2009-03-29 - matakimika@d.hatena
通常なら修正せず許容される範疇のミスではないかとも思うが、こちらが映像ソフト収録時に修正されるかどうか注目すべきかもしれない。作画以外の何を意図した修正か判断する一要素になるだろう。

*1:他にも構図やカメラの寄り引きが変化しているようなカットが散見されるが、キャプチャした時間がずれている可能性もあるので断言はできない。