法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『フレッシュプリキュア!』第18話 プリキュアに会いたい!小さな女の子の願い!!

長峯達也コンテ演出。
女児が深夜に「妖精」と遊ぶ場面の冒頭と結末、結末で扉から顔をのぞかせる「妖精」、そうした夢と現の境界線上にある描き方が目を引いた。もちろん視聴者は妖精が作中で実在していると知っているわけだが、女児の視点で描いたために感情移入しやすい。
アクションでも、大画面モニターで暴れる敵をプリキュアが見るカットの情報量、ウェスターの意図がからまわりする息抜き描写、空中に飛び上がって敵を見下ろす構図、等々の面白い描写が多かった。
作画は青山充一人原画。さすがにレイアウトの破綻はない。しかし演出的な意図もなく正面顔の眼が左右で違う大きさだったり、書き飛ばした時の手癖が出てしまっているのが難。時間がなかったのだろうか。


物語面では、定石的な展開の合わせ技。
ヒーローが敗北する姿を広報しようとする敵、ヒーローに会いたいと願う入院患者、正体を知らない相手から賞賛されて照れるヒーロー……どれもごく普通にまとめているが、電波塔を押さえて情報発信しているのに自らが敗北する姿まで正直に電波へ乗せてしまうウェスターの純朴さが楽しかった。