法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『映画ドラえもん のび太の新宇宙開拓史』最新予告

リメイク前の映画は、クライマックスの展開が原作と映画で全く異なることで有名だ。原作に近い映像化がなされるなら、それだけでリメイクの価値がある*1


しかし、敵の男「ギラーミン」がガルタイトを「不思議な石」と呼ぶ描写は不安を感じた。ガルタイトという重力を操作できる鉱石で文明が発展した社会なのだから、まず「不思議」とは表現しないだろう。日本人の大人が石油を「不思議な水」と呼ぶようなものだ。異世界に生きる人々は、その世界に合わせた価値観を持っているものという、SFの感覚を理解していない台詞だ。
実際の映画本編では自然な表現になっているかもしれないが、同じ真保裕一脚本で「魔学博士」を「牧師」へ変更した例があるため*2、不安が残る。

*1:原作の決闘が人気高いが、偶然ではなく機転で危機回避した映画を評価する声もある。また、決闘場面は単行本で加筆された場面のため、映画スタッフに原作と展開が異なる責任はない。

*2:TV放映時の感想で書いたように、SFではなくファンタジーとして見るなら、悪くない変更だと思うのだが。