法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

道徳を話に持ち出しながら罵倒をくりかえす人について

道徳教育を賛美する人間の道徳観念に欠けているとしか思えない態度は、そう珍しいものでもないが。


とりあえず、レスしてほしい要点という11月1日に対して返答しておく。
http://www.tikuwa.com/index2.html*1

わーい。キチガイに加害者呼ばわりされたよ〜♪

念のため、ちくわ氏に対しては「被害者よりも加害者によほど近い」と書いたのであり、加害者そのものと主張したわけではない。「近い」とは、同じではないということ。
私がそうだよ、想像するんだよ - 法華狼の日記で書いたことや、ちくわ氏が顔文字を使って「普通の人間は被害者の側にこそ立ちやすい」*2と書いた流れの上で、想像力を求めたものだ。

“これ以上キチガイ呼ばわりするなら、訴えるぞ!”って事なら、これほど愉快千万な事はないんだけども、他人をアホバカキチガイ扱いする事は問題視する一方で、犯罪が実際に起きたワケでもないのに、手前勝手な主張で他人を加害者扱いするそれは問題視しない辺り、ホントに自分だけは特別で何をしても許されるって考えてるのね、この人。

まず、懲戒請求≠署名運動 - 法華狼の日記でも確認したように、懲戒請求扇動批判は濫訴自体への批判をふくむ*3。光市母子殺害裁判弁護団橋下徹弁護士のどちらに与するかという二項対立ですむ話ではないのだ。だから、裁判に訴えるという仮定を思いついたこと自体、ちくわ氏が何を争点と考えているか推測できて、興味深い。
また、民事裁判でも「加害者」という言葉が用いられることは一般的にある。今回のような制度濫用による業務妨害名誉毀損が代表だろう。威力業務妨害で起訴されない限り加害者と呼ばれないわけもない。加えて今回は、業務妨害名誉毀損を一審判決が強く認めたことをもって*4懲戒請求扇動者を「加害者」と呼んだ。ちくわ氏が罵倒と自認している言葉より、よほど明確な根拠を出したつもりだが……


あと、ちくわ氏の「ホントに自分だけは特別で何をしても許されるって考えてるのね、この人」という主張に、どのような意味があるのか理解しがたい。
そういった主張を実際に相手が口にしたわけでもないのに、相手が「自分だけは特別」と考えているなどと憶測すれば、むしろ憶測した側こそ相手と自分が違うと思っているということだ。
もちろん私は「自分だけは特別で何をしても許される」などとは思わない。具体的には、相手を「キチガイ」などと罵倒するような態度はとらないようにしている。自分のサイト内であってもだ。

*1:成年向けイラストサイト注意。2008年11月1日の記述。

*2:2008年10月16日の記述。ちくわ氏も地の文で同意しており、あえて異論を顔文字に述べさせたものではない。

*3:そうでない人もいるかもしれないが、少なくとも私の場合は濫訴自体も批判してきた。

*4:現時点ではといったような注釈までつけた。