法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』誕生日スペシャル ドラえもんの青い涙

脚本は構成の水野宗徳、コンテと演出は一昨年に映画を監督した寺本幸代、作画監督は嶋津郁雄、それぞれが担当。
現ローテでは最高の布陣だけあって、アニメオリジナルストーリーのわりには構成も台詞回しも良く、キャラクターの多彩な芝居や動くアクション、描きこまれた風景と、楽しめる部分が多かった。
未来から一度現代に戻ることで、通常回との連続性を強調すると同時に、のび太を自然に冒険へ巻き込ませる技巧も冴えている。


しかし、舞台となる未来社会がドラえもんらしい遠未来でなく、ライトSFアニメっぽい近未来としか見えなかった。ドラえもんとドラミ以外は秘密道具らしい秘密道具を使わず、ルパン三世に出てくるような小道具しか登場しないこともあって、はるか未来の出来事という雰囲気がない*1
あと、せっかくロボットへ変型したのだから、悪玉の自動車には暴れまわってほしかった。

*1:かといって、秘密道具を敵味方が使う状況は敵味方ともに可能な行動が多すぎる。もともと原作でもほとんど描かれない遠未来社会を舞台とするのは難しいということだろう。