高橋渉コンテ演出の登板二度目*1。
映像として目を引いたカットが、ひみつ道具クイズでの魚眼レンズ。しかし本編でなくおまけで映像的な冒険をするのは、中だるみした長期シリーズに特有な印象があるので、今後へ不安を感じないでもない。
Aパートは、誕生日プレゼントに連続して落胆する演出がテンポ良く面白い。時間を飛ばしたのび太がギッタギタにされている場面もうまい。高橋演出はスラップステッィクなコメディに向いているかも。時間移動の方法にからめた伝記オチ*2、誕生日を祝うレギュラーキャラクター等、アニメ独自の描写も悪くない。
Bパートは、天才扱いされるのび太の浮き沈みが、原作で展開を知っていても笑えつつ身にしみる。むろん神童とまでいかなくても、幼少期に周囲から期待されて応えられなかった記憶を持つ者には、けっこう見ててつらいものがある話。
*1:一度目の感想はこちら。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080531/1212276096
*2:アニメを見た方はわかるだろうが、二重の意味で。