法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

なるほど、適切な引用をしないのは、読者が引用元と見比べないことを期待してなのか

例によって5月15日を主とする、ちくわ氏*1への返事。
しかし本題から逃げる相手へは間違いを指摘するくらいしかないので、続きを読む方式とする。

( ´Д`)「まあ少数意見を優先するんが当たり前っちゅーとる子やし、8000通以上の懲戒請求より、400通未満の懲戒請求のが重いと考えるのも、スタンスとしてはアリやろ。ズレとるとは思うけど」

ところが私は「8000通以上の懲戒請求より、400通未満の懲戒請求のが重い」などと主張してはいない。
懲戒請求制度について説明した箇所の一部を再掲する。
現状では、できるかぎり確固とした情報を引用するべきだと思うのだが - 法華狼の日記

裁判と無関係な人でも請求できるのは、本来は脅迫等で関係者の行動が制限される状況を考慮して。つまり、無関係な人が多数決で懲戒を決める制度ではない。
また、最高裁を欠席したのは2人だけなのに、差し戻し以降の弁護団全員へ最高裁欠席を問題にするような、事実誤認の多い請求内容ばかりだった。ネットで出回ったテンプレートに誤認が多かったためだ。事実誤認を元に懲戒請求を通すことは無理。
なお、弁護団へは懲戒請求が弁護士個別に複数出されており、人数で見ると橋下弁護士への懲戒請求者とほぼ同数。ついでに、一部で報道された多数からなる橋下弁護士への懲戒請求は連名で1通。
ちなみに、橋下弁護士への懲戒請求は親弁*5が強く関わっている。無関係な人物や対立相手からの懲戒請求とは異なり、師匠からの説教といった感もある。

「より重い」といった評価はしていないし、請求された数自体が単純比較できないことも説明している。
ちくわ氏が私の主張と考えているそれは、ちくわ氏の思い込んだものにすぎない。「スタンスとしてはアリ」などといっても、そもそも私はそのスタンスを取っていないのだ。
だから下手な要約をするものではない。

 ——っつーか、国境なき記者団報道の自由度ランキング2007年度37位の日本のマスコミ報道が信用出来ないっつーてるのに、2007年度163位の中国のそれが信用出来るとか、超マジウケるんですけど(笑)。
 ああ、いかん。“危険性が常にあるっていっただけで、信用出来ないなんていってない”とか、“そもそも信用なんて一言も書いてないのに、また勝手に要約してる。一時が万事(ry”って怒られちゃうかな(笑)?
 文脈を読めば、そうとしか理解出来ないコメントですね、って話なんだけど、明言してない限りは“発言してない”と逃げ、“らしい”、“おそらく”と前提すれば、どんな妄想を吐いても問題ないと考えている人だからなあ。批判するのが難しいや(笑)。

ちくわ氏が引用している箇所の直前で説明していると気づかなかったのか、それとも都合が悪いから言及しないのか。さて、どちらだろう。
全体的に私ではなく藁人形が叩かれているように感じられる。 - 法華狼の日記

私は報道の自由についてのコメントで「限りなく中国的なソレに近づきつつある日本シリーズ、といったところ」*6と最初に書いており、ちくわ氏も引用している。前後の文脈を読めば、日本が中国に近づくことを良くないことと扱っているのは理解できるだろう。少なくとも、日本が中国より報道の自由があることが前提の話だ。中国に報道の自由がないことを書き連ねても、何の反論にもならない。

こうして一々根本的に誤っていると指摘してあげなければ駄目なのだろうか。
そうした指摘に、いつどこまで「粗探し」と逃げ続けるのだろうか。


それにしても、ずっと「批評」「引用」云々をこだわっていたのは、ちくわ氏だったと思うのだが……
たとえば、太字強調が「引用の改変で引用元の作者に失礼」などと言い出したのが誰か、それを反論されたら「釣りの自覚はあった」などと言い出したのは誰か、思い出してはいかがだろうか*2
しかも「釣り」だったなら、相手が話題に乗ってくるよう狙ったと解釈するのが普通だろう。それでいざ相手が返事を始めたら「論点をズラすのが大好きな人」などと言い出すのは、ずいぶんと非常識だ。
なお、自身で釣り宣言しながら「実は“釣りでした”とか勘弁して欲しい」という二重基準は呆れたが、釣り宣言は“反論する知性はないが言い返したい”という告白なので、その気になれないと伝えておく。

*1:http://www.tikuwa.com/index2.html成人向けイラスト多用注意。

*2:それぞれ答えは5月10日と5月13日のちくわ氏発言。