法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム00』MISSION-25 刹那

〜この半年間が全て二期への前振りか〜
主人公側は一定の目的を達成しながら、勢力としては壊滅。逆に敵方で名前と顔のある人物ほとんどが生存。大枠の物語は、かろうじて収まるべき所に収まったと思う。さらにエピローグで個々人の日々が描かれ、それなりに完結した空気は出ていた。
ただ、ED以降パートで何ヶ所かは最終回として蛇足の感がある。CMを挟んで、二期予告PVのような形で流した方が印象良かった。


主人公個々のドラマは、良く言っても一長一短。たとえば二重人格の協力は視覚的にも明確な演出がされていて良かったが、敵との個人的な関係があったらしいのはさすがに前振りが無さすぎた。映像外情報や裏設定にたよったような心情が唐突に明かされても没入しにくい。
対して、主人公以外のドラマは相応に長い話数をかけた積み重ねがあって、納得できた。水島監督は自覚しているような発言をしていたが、やはり一期最終回まで主人公側の心情がわかりにくいことがマイナスに働いていたとしか思えない。


一期最終回ということで今石洋之が原画に参加。キュリオスのトランザム発動前後がそれっぽい動き。また、作画監督陣はローテ勢がほぼ全て参加して、さらに原画で寺岡巌他のスタッフも入り、全体的に見所があった。ただ、いつも通りに安定しているので極端に目を引くところは少なかった。
特に、3話前からずっと同じ舞台で戦闘していることが印象を悪くしている。時間経過を飛ばすか、距離的な嘘をついてでも、月面なり軌道エレベーターなりを最終決戦の舞台としてほしかったところ。