22日テレビ朝日系で19時から放映されたスペシャル番組。アニメ制作者に対する質問部分のみを視聴した。テレビ朝日らしく、取材対象はシンエイ動画と東映アニメーション*1。
原画や動画のみならず、彩色や撮影等、裏方的な末端のアニメ制作者まできちんと細かく紹介されていた。
驚いたことに、TVの『ドラえもん』もよく動いていると思っていたが、作画枚数は基本的に15分間*2で3000〜3500枚という。対して東映アニメーションは30分番組で3500枚しばりというから、約2倍の絵を描いて動かしているというわけ。日常アニメとしては破格の枚数を使っているシンエイ動画が凄いといえるし、アクションアニメでも制限が厳しい東映アニメーションが駄目ともいえる。
東映アニメ演出家が、シリーズディレクター未経験でも監督表記で登場していたのも興味深い。シリーズ作品全体はプロデューサーが統括し、個々の回は担当する演出家に音響まで任せる東映らしさが、こんなところにも出ている。
嬉しかったのは、映画公開中ということもあってか、『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の、宣伝でも多用される植物自動化液を使う場面の原動画、そして絵コンテの一部が映像で見られたこと。
そして、東映アニメーションが海外のアニメ制作会社とやりとりする方法を紹介する際、フィリピン人アニメーターのフランシス・カネダ氏が顔出しで登場。さらにその手で書かれたアニメキャラクターの絵がゴールデン番組で映されたことには純粋にも感動した。1人の原画マンとして『明日のナージャ』時代からクレジットされているだけに、もちろんイラスト自体もなかなか巧かった。