http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070712/p2
kaien氏によるノンフィクション『1945年・ベルリン解放の真実―戦争・強姦・子ども』の紹介。第二次世界大戦のドイツ降伏時における、限りない暴虐。ソ連軍にとどまらない普遍性を持つ問題であったことも、きちんと踏まえられている。
従軍慰安婦を問題にしている人ならば必ず知っている歴史*1ではあるが、証言をふくむ実態を読めば一段と重い。
しかしブックマークに見られるコメントには、かなり残念に思えるものがある。
はてなブックマーク - Something Orange - レイプ・イン・ベルリン――『1945年・ベルリン解放の真実』
こういう歴史こそ学校で教えたほうがいいのに 負けたらどうなるかという現実を
現代でも形を変えていろんな戦いがあり負けたらどうなるかということに関しては基本的には同じなのだが、それが見えにくくなっているせいで頭に霞がかかったっまま負けていくのにヘラヘラしてる。教科書に載せるべき
このように負けたらどうなるかという“現実的”思考が60年前に何を生み出したか……
ある国において、本土ではないとされた島で集団自決へと追い込まれ、敗戦後には占領軍を慰安する機構に女性を組み込んだ。彼女たちは時代の暗部として国家の記憶から抹消され、今は相殺の材料として持ち出されている。
コメントをつけた人たちは、おそらくそこまで考えがいってないだろう。それだけに、無意識に戦前から連続していることが悔しく思う。