テレビで視聴。
男臭く変身する主人公シュレックが、優男が美男子とされる最近の日本人視点からはハンサムと思えないことに苦笑する。
童話の善玉悪玉をひっくり返すというシリーズのネタそのものは珍しい視点ではなく、日本マンガでは飽きるほどくりかえされてきた。藤子・F・不二雄の世界名作劇場シリーズはドラえもんアニメのおまけとして映像化され、多くの人が目にしたことだろう。一時期流行した“本当は怖い童話”本も方向性としては似たようなもの。
しかしそれを長編として成り立つだけの物語にしあげ、子供が見ても楽しめるパロディでありつつ、大人の視点にも配慮したアニメ映画にしたのは米国アニメらしい良さ*1。単純に大人が見て楽しめるというだけでなく、政治的な正しさにも配慮した深みがあった。
……などと、それこそ政治的な正しさに配慮した感想はどうでも良くて、日本語版でカエルの子はカエルというネタを翻訳やアドリブで入れても良かったのにということが言いたかっただけ*2。