法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『電脳コイル』第6話 赤いオートマトン 

設定説明回。ハネケンの人物関係からサッチーの作られた理由といった要点から、それを探る過程で少年探偵団的な小さな謎解きまで楽しませる話。サッチー本体の探知能力が20mまでしか効かないといった怪獣図鑑的なスペックが見せられ、大きい男子としては心くすぐられた。
サッチーが入られるのは縦割り行政となっていない範囲のみと単純に思っていたが、道路や工事現場が郵政局管轄なのかという疑問もネットで見かけた。……仮想空間は他局が主張しない限り基本的に郵政局が管轄する世界観というのも、それはそれで面白い。


それなりに重い描写で人の死が語られたが、児童小説でも珍しくない程度に抑えられている。語り口調のわかりやすさは今までで一番NHK子供向けに感じた。アニメオタクからすると仏具屋に行くと理由がわかりやすいので、花屋だけで良かったと思う。ストーカーもオチがわかりやすすぎるので、もう少しばかり体型を隠す服装にしていれば良かったのに。上にジャケットを着るとか。


霧で生まれる遠近感など、今回は公園や土手や商店街と美術の情報量が多く、レイアウトや背景美術は2話並みに楽しめた。
幼女の崩した泣き顔は作画陣の本領発揮。煙幕でできる煙のフォルムも無駄にかっこういい。